PEACH JOHN APOTHECARY お悩み処方箋 -デリケートゾーン編-PEACH JOHN APOTHECARY お悩み処方箋 -デリケートゾーン編-
もっともデリケートな部位だけに
人知れず悩んでいる人が多いのがこの部分。
何が原因?これって正常?解決策は?
産婦人科医 宋美玄先生に答えていただきました。

vol.5 DELICATE ZONE デリケートゾーン編

teacher:宋 美玄(そん・みひょん)
産婦人科医、医学博士、性科学者。神戸市生まれ。川崎医科大学講師、ロンドン大学病院留学を経て、2010年から産婦人科医として勤務。主な著書に『女医が教える本当に気持ちのいいセックス』(ブックマン社)など。

みんなのデリケートゾーンのお悩みは?

1位:透明感・黒ずみ(54%)、2位:ニオイ(52%)、3位:おりものの量(41%)という結果に。他人と比べることができないセンシティブな部分だけに、見た目やニオイなどに対して密かに悩みを抱えている人が多い様子。生理前後のかぶれやムレなど、生理にまつわるお悩みもたくさん寄せられました。

デリケートゾーンを洗うとき、中まで洗った方がいいですか?
(東京都・47歳)

デリケートゾーンの中を洗うのはNG。

中まで洗うのはNGです。膣の中には常在菌(乳酸菌)がいて、雑菌の繁殖を防ぐ役割などをしています。大切な菌を洗い流すようなことはやめましょう。デリケートゾーン専用のソープやオイルで外側だけ洗ってください。特に洗い残しが多いのは、小陰唇の外側の溝。忘れずに洗いましょう。

アンダーヘアの脱毛に行きたいのですが、恥ずかしくて行けないです...。(兵庫県・27歳)

アンダーヘアは処理した方がベター。

アンダーヘアはニオイやバイ菌、ムレの温床にもなるので、処理した方がいいでしょう。脱毛することで皮膚のキメが整い、健康的で美しいデリケートゾーンを目指すこともできます。カミソリで自己処理するのではなく、レーザー脱毛やブラジリアンワックスがおすすめ。施術者はプロなので、恥ずかしがる必要はないので安心してください。どうしても恥ずかしい場合は、自宅でできるキットを試してみるのもおすすめです。

45歳になりガン検診を受けるようになってから黒ずみやニオイなどが気になるように。自分なりに色々試してはいますが、黒ずみはあまり改善しません。何か良い方法ありますか?(茨城県・45歳)

下着の摩擦が原因かもしれません。

黒ずみの原因のひとつは下着の摩擦です。締め付けの強い補整下着などを毎日使用するのは避けて。また、使い捨ての紙ナプキンやおりものシートが摩擦の原因になることも。布製のシートを試してみるのもいいでしょう。

更年期で、生理不順なのですがここ1年くらいから、デリケートゾーンのニオイがきつくなったように思います。(福岡県・50歳)

慢性的に気になる場合はおりもの検査を受診しましょう。

月経中は鉄分を繁殖源にする菌が増えるため、生理不順などで出血を繰り返す人はニオイが発生しやすいと考えられます。また、“ガードネレラ菌”という菌は特有の気になるニオイがします。慢性的に悩んでいる場合は、一度おりもの検査を受けてみてください。

黒ずみが気になります。人と比べられないので、さらに悩みます...。
(福岡県・30歳)

日本人のほとんどが黒ずんでいます。

そもそも、日本人でデリケートゾーンがきれいなピンク色の人なんて、めったにいません!ほとんどの人が黒ずんでいます。ピンク色の人はもともと色素が少ない人なので、その場合はアンダーヘアも薄茶色。アンダーヘアが黒い人は、黒ずんでくるのが自然と考えましょう。また、ある程度ホルモンが分泌されている時期は、身体のメカニズムとして黒くなってくるもの。
私は“女性器はピンク色が美しい”とは思いません。大切なのは、色よりも皮膚のコンディション。キメが整って健康的な状態が、美しいデリケートゾーンだと思います。あまり神経質にならず、やさしくお手入れを続けてくださいね。

ナプキンでかぶれます。対策できることはありますか?(群馬県・39歳)

天然素材のナプキンか月経カップを試してみて。

紙ナプキンは通気性が悪くムレやすいので、天然素材(コットン、ウール、シルク等)のナプキンを選ぶとかぶれにくくなると思います。シリコン製の月経カップもおすすめです。また、デリケートゾーンは専用のソープやオイルでやさしく洗浄し、清潔な状態をキープしましょう。

おりものが多く、下着が汚れてしまうことが悩みです。年齢などで変化しますか?(千葉県・21歳)

年齢を重ねると自然と減っていきます。

若いときは女性ホルモンがたくさん出るので、排卵期は特におりものが増えます。それはしょうがないこと。女性ホルモンの分泌は20代前半をピークに徐々に減少するので、自然と気にならなくなってくるはず。
もしどうしても気になる場合は、月経カップを使ってみるのも手。その他、布製のおりものシートなどを使って小まめに取り換えるのも良いでしょう。

カンジダや細菌性膣炎になりやすいのが悩みです。
(埼玉県・33歳)

その都度、きちんと治療をしましょう。

カンジダは、発症したらその都度治療するしかありません。薬局で再発用の薬も取り扱っているので、きちんと対処しましょう。ただし、自己判断でカンジダと決めつけるのはNG。必ず一度は病院に行って、医師の診察を受けてください。

膣は尿道や肛門と密接な位置関係にあるため、排便による大腸菌などの雑菌が多いので注意が必要。雑菌が膣の中に入ってしまうと炎症を起こす可能性もあるので、常に清潔に保ちましょう。
またアンダーヘアが生えている部分は、意外と汗をかきやすい場所。下着やタイトなボトムスで長時間締めつけていると、汗やおりものの湿気がこもり、不快なムレやニオイに繋がります。

ヒダが大きいのが気になります。
(埼玉県・25歳)

それはあなたの大切な個性です。

例えばヒダが大きくて、自転車に乗るたびに痛みを感じたり、性行為の時に巻きこまれるなど、生活のなかで支障をきたすようでしたら手術の対象になりますが、そうでない場合、無理に個性のない女性器を目指す必要なんてないです。大切な自分らしさだと捉えてみて。

最近特に気になるのは、膣の緩みです。今後の為にも改善していきたいです。(東京都・34歳)

ホルモン系の薬を試してみるのも手。

女性ホルモンが入った軟膏が市販されているので、それを塗るとデリケートゾーンが“うるピチ”になります!また、病院では、膣の中に入れるエストロゲン錠を処方することも可能です。一度、専門医に相談してみるのもいいでしょう。

緩みを解消するためには、膣や膀胱、肛門などを支え、その機能を維持させている骨盤底筋のトレーニングが有効です。

illustration_Rena Yamanaka(banner)、
moko.(portrait)、
Yuriko Oyama(description)/text_Shiho Tokizawa