ファッションに「こうでなければ」って決まりは何もないと思っています。
まずはその人が好きなお洋服を楽しんで着ること。
その中でも素敵に見えるバランスだったり、似合う色味っていうのが必ずあって、それを見つけていくのが極意かな。
ひとつだけアドバイスするならば、出かける前に全身鏡を見ること。
自分がどのような状態かを確認するのは、安心材料だと思います。
SALON世代の女性が着るなら、胸元のあいた女らしいトップスを合わせて、ネックレスかピアスでしっかり飾ってあげたいですね。
バッグは大きいとカジュアル感が増してしまうので、クラッチなど小さめのサイズでお出かけ感を出して、しっかりヒールで決める。
ジャージーっていう素材でも、すごくシャープな大人のスタイルに仕上がると思います。
はい、大好きです。
クローゼットを開けて、ツヤのある素材や繊細なレースがパッと目に入ってくる時のときめきは、ドレスに匹敵するんじゃないかなと思います。
私にとってお洋服を買う感覚にすごく近くって、シーズンが変わるたび、お気に入りを探してしまいますね。
肌に近くて日常的なものですけど、トレンドも入っていますし。
30代になるとなおさら、レースもしっくりと肌に合ってくれる気がするんです。
洋服からわざとチラッと見せるにも、「見えてる」じゃなくて「見せてる」って、自信を持って表現できる年代ですよね。
今は週に1回くらいエクササイズをしています。
本当は週2行きたいんですけど。
1種類だけの運動だと、使っている筋肉が常に一緒になってしまうので、
加圧トレーニングでキュッと筋肉をつけたら、ピラティスやヨガで、いらないものを流してあげる運動をして。
有酸素運動も必要なのでボクシング。
どれも60点くらいなんですけどね(笑)。
デコルテ、腕周り、背中とか大人の女性だからこそきれいな部分ってある気がして。
私もそこを意識してトレーニングしています。
20代の時も自分なりにケアをしてたつもりなんですが、今はもう少し目的にフォーカスした頑張り方に。
以前よりも今の体の方が好きだなって思えます。
20代の頃って無我夢中でやり方も分からずに頑張るから、少しかたくなな部分、カドもありますよね。
それが30代になるとカドがとれてなめらかになり、40代に向けてさらに自分らしいきれいな形を作っていくように思うんです。
若い頃、持てあましていたことをすっきりデトックスしたり、あるいは逆に新しいものと衝突するみたいに出会って、違う道が開けることもあるでしょうし。
人格が成熟してゆとりができ、柔軟な受け止め方ができる世代だと思います。
2つあって、まず息子とのお風呂の時間。
生まれてから一年半の間に、ただ泣いていただけの子が今は走り回っておしゃべりして。
成長がほんとに目まぐるしいですから、毎日、昨日とは違うところを見つけられるんですよ。
お互い裸でコミュニケーションがとれる時間は宝物ですね。
もうひとつはベッドに入ってから、寝るまでの時間。出産までは比較的全てが自分の時間だったから分からなかったんですけど。
その日一日の整理がついて、息子も眠って、自分だけの静かな時間。
10分、15分しかなくても、その時に自分が着るルームウエアにもこだわりますし、アロマをたいて、リラックスできる環境も作りますね。
「幸せだな〜、本を読もうかな、何しようかな」なんて思ってるうちに寝ちゃったりするんですが(笑)。
DETAIL
ハンサムとフェミニン、2つの顔を持つコンビネゾン。
レーヨンベア天竺のとろみ生地と、スカートのように見えるワイドなシルエットが軽やかさを演出します。
胸元にはフリルが広がり、ストラップを外すとベアトップ仕様に。
ヒールを合わせればドレッシーな気分にも。
田 丸 麻 紀 (たまる・まき)
1978年生まれ。15歳でモデルデビュー。2003年からは女優としても活躍。現在は1歳の男の子の育児、モデル、TV出演等をこなす忙しい日々。インスタグラムやブログで公開される、実用性と女らしさを兼ね備えた私服コーディネートが大人気。初のライフスタイル本「田丸麻紀スタイルブック」(光文社)が好評発売中。
Instagram:@tamarumaki